「中国で良いパートナーを見つけたら、そのパートナーと中国でビジネスを始めることにした。」

「その中国のパートナーはとても良い人だし信頼できるから堅苦しい契約書は必要ない。」

「そもそも中国のパートナーが持ちかけてきたビジネスだから、こちらの気分を悪くさせて自分が不利になるようなことはしないだろう。」

 

中国ビジネスを始めるときによく聞く会話です。

中国のパートナーとビジネスを始めるときは、中国側も日本側もビジネスを立ち上げるという同じ方向を向いているので両者の利害関係は一致しています。

しかし日本人の「常識」を共有していない人たちとビジネスを始めるわけですから、こちらが「常識」だと考えていることも相手にとっては「非常識」であることが将来必ずあります。

「常識」を共有しない以上、共通のルールを明確に定めておく必要があります。

それが契約です。

 

「契約書でこんなことを書くと相手が気を悪くする。」

「契約書でこんなことを書いたら相手を信用していないことになる。」

といった理由で契約書をつくることを避ける人がいます。

 

そもそも相手が何を思い何を考えているのかが日本人の「常識」では想像がつかないから、予めルールを明確にするために交わすのが契約です。

相手のご機嫌をとるために交わすものではありません。

 

「トラブルになったら話し合いで解決する。」

「話せば相手も分かってくれるはず。」

 

トラブルになったら、そもそも話し合いすらできません。

トラブルになったら、お互い自分の利益を追求しようとします。

 

そんな状況で頼りになるのは契約書だけです。

 


弁理士 田中智雄
田中特許事務所(静岡駅徒歩5分)
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