2014年3月1日から施行された新しい中国の会社法では、これまで必要であった3万人民元または10万人民元の最低登録資本金の規定が削除されました。

改正前第26条 有限責任会社の登録資本金の最低限度額は3万人民元とする。

改正前第59条 一人有限責任会社の登録資本金の最低限度額は10万人民元とする。

 

Medium 1234800997

photo credit: upton via photopin cc

最低登録資本金の規定が取り消されているので、法律上では1元で会社設立が可能ですが、法律と運用が異なるのが中国実務の特徴です。

実際、改正前の有限責任会社の最低登録資本金は3万人民元となっていましたが、3万人民元で会社設立の申請が許可されるケースは多くはありませんでした。

最低でも10万人民元、場合によっては10万人民元でも設立申請が許可されないこともありました。

 

登録資本金は会社の資本力や責任能力を表しています。

このため例えば外国人を雇用するような場合、3万人民元の有限責任会社では就労ビザを発給してもらえなかったり、銀行が基本口座を開設してくれなかったりもします。

結局のところ、法律が制定されていても行政部門の裁量で会社設立に必要な登録資本金が決められていました。

 

今回の法改正で最低資本金制度が取り消されたとは言っても、当分の間は従前のとおりの運用で設立申請した方がよさそうです。


弁理士 田中智雄
田中特許事務所(静岡駅徒歩5分)
054(266)3888
www.zepto.jpn.com