これまで簡易課税などで優遇されてきた中国の個人輸入ですが、2016年4月8日施行の越境EC販売輸入税政策により個人輸入に対する通関政策が一変することになりました。

 

これまで個人輸入に対して適用されていた簡易課税制度では、食品、飲料、書籍などの生活必需品に対しては最低税率10%、それ以降、物品の種類に応じて段階的に税率が上がり、タバコ、酒、化粧品などの贅沢品に対しては最高税率50%を課し、関税だけを支払えば通関できました。

また物品の種類を問わず50元以下の個人輸入品に対しては免税で通関できることから、過小申告により免税で通関できてしまうことも少なくありませんでした。

 

新しい通関政策では、2000元を超える輸入品に対しては通関の優遇措置はなく、関税、増値税、さらに贅沢品に対しては消費税が課されることになります。

2000元以内の輸入品に対しては、食品、飲料、書籍などの生活必需品に対しては最低税率11.9%、それ以降、物品の種類に応じて段階的に税率が上がり、タバコ、酒、化粧品などの贅沢品に対しては最高税率32.9%が課されます。

従前、50元以下の個人輸入に対して適用されていた免税通関の優遇措置は今回の政策により廃止されました。

 

新しい通関政策によれば、商品価格2000元(2016年3月現在で約35000円)を堺に通関の優遇を受けることができるか否かが決まります。

2016年4月8日以降、中国の消費者を意識するのであれば35000円が価格設定の1つのメルクマールになります。

 

参考 中国税関が個人輸入を狙い撃ち


弁理士 田中智雄
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