JASRAC等に代表される管理事業者団体に対する法律には、管理する著作物等の利用の許諾を断ってはならないことが規定されています(著作権等管理事業法第16条)。

これは管理事業者団体が管理する著作物なら、必ず利用できることを意味します。

 

管理事業者団体が管理していない著作物を利用する場合は事前に権利者の了解を得ることが原則であり、この場合、権利者が著作物の利用を了解するかどうかは自由です。

さらに著作物の利用料についても問題があります。

著作権者と利用者との間の力関係で利用料が決まるので、人気があって利用したい人が多い著作物の場合は当然に利用料も高くなります。

 

このように管理事業者団体が管理しない著作物の利用は、権利者との直接交渉が必要なこと、交渉しても必ず利用できるとは限らないこと、著作権者と利用者との力関係で利用料が決まること、であり、著作物を簡単に利用できるというシステムではありません。

 

これに対してJASRAC等の管理事業者団体が管理する著作物の利用は、利用したい場合は必ず利用でき、しかも人気の有無に関わらず統一の利用料というシステムです。

交渉というものは必要なく、単に予め定められた利用料を払いさえすれば、誰でも自由に利用できるという便利な著作物がJASRACが管理する音楽です。

 

参考 嫌がられるJASRACにも良いところがある


弁理士 田中智雄
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