美術の著作物であるキャラクターの衣装を作ると複製権を侵害することになります。

個人で複製する場合、つまりコスプレ衣装を自作する場合は複製権の例外が適用されて合法であるという考えがあるので検証してみましょう。

複製権の例外を定めている著作権法30条には、

「著作権の目的となつている著作物は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは、その使用する者が複製することができる」

と記載されています。

 

「その使用する者が複製することができる」と定められているように、確かにコスプレ衣装を着る人が自作する場合は問題なさそうです。

しかし、「その使用する者が複製することができる」のは、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするとき」です。

コスプレ衣装を着て家の中で家族に見せる場合などは問題ないでしょう。

しかし街中でコスプレ衣装を着て歩行者の目に触れることを楽しんだり、コスプレイヤー同士が集まり見せ合い撮影したりすることは、法30条が規定する限られた範囲内における使用を逸脱していると考えた方がいいでしょう。

 

著作権のような親告罪は、著作権者がノーと言わなければ、たとえ無断で著作物を複製しても侵害ということにはなりません。

著作権者が永久に沈黙を守り続けるとは限りません。

そして将来的に著作権が非親告罪になれば、著作権者がノーと言わなくても、侵害罪で逮捕されることも有りえるのです。


弁理士 田中智雄
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