長い時間と多くの費用をかけて、ようやく特許権が与えられた発明ですが、この権利は、いつ潰れるかもしれない、という地雷を抱えています。

特許庁に出願された発明は、先行技術にもとづいて、特許庁の審査官が入念に審査を行います。

審査官が先行技術として調査する資料は、ほとんどが特許庁のデータベースに蓄積されている特許文献です。

 

ところが先行技術として調査しなければならない資料は、特許文献だけではありません。

特許文献の他にも、マニュアルやパンフレットがあります。

マニュアルやパンフレットは、特許文献に比べて検索し難いため、どうしても調査に漏れがでてきます。

 

調査し難いマニュアルやパンフレットの他に、最近では中国語の文献が、これに加わりました。

今や中国で出願される特許や実用新案の件数は、日本やアメリカを抜いて世界一です。

英語やドイツ語の文献にアクセスできる審査官はいても、中国語の文献にアクセスできる審査官はほとんどいません。

 

中国語の文献こそが、いま日本の特許庁審査官を悩ましている資料なのです。

中国語の文献は、今後も増え続けていくので、調査の漏れは、ますます多くなります。

中国の特許出願や実用新案出願が増えれば増えるほど、日本の特許が潰れやすくなります。


弁理士 田中智雄
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