五輪ロゴの類否問題。

世間の多くの人たちが「似ている」と判断したのに対して審査委員会は当初「似ていない」と判断していました。

これには理由があります。

 

デザイナーなどの専門家は日頃から多くのデザインに接しています。

このためデザインの細部にも目が行き届き、それこそ兎の毛程の違いをも識別できる目利き力を身につけています。

 

侵害鑑定を業とする弁理士という専門家は、対象となる2つの技術やデザインを仔細に検討して類否判断をします。

世間では同じように思われる技術やデザインを似ていないと判断することは決して珍しくありません。

 

商標の世界でも、似ていると思うロゴデザインが多く登録されています。

似ていると思うロゴデザインも、特許庁審査官という専門家は「似ていない」と判断して商標登録を認めています。

 

専門家ではなくても、ルイヴィトンやエルメスなどの著名ブランドのロゴデザインを知っている人は、似たようなロゴデザインの細部の少しの違いにも敏感に反応し、2つのロゴデザインは似ていないと判断できてしまいます。

 

多くのデザインに接しているデザインの専門家が五輪ロゴを「似ていない」と判断してしまうのは仕方がないことでもあります。

参考 商標が有名になると類似範囲が狭くなる不思議


弁理士 田中智雄
田中特許事務所(静岡駅徒歩5分)
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