人の顔は著作権ではなく肖像権で保護されています。

著作物であるためには創作的に表現されている必要があるのですが、人の顔は創作的に表現されたものではないからです。

 

しかし現在では創作的に表現した顔も多く存在します。

意図的に創作した顔、すなわち整形した顔です。

 

人体に表現したものだからという理由で顔の著作物性を否定することはできません。

入れ墨著作権事件(東京地判平成23年7月29日 平成21年(ワ)第31755号)では、人体に描いた入れ墨の著作物性を肯定しています。

 

顔に著作権が認められると著作権は整形をした医師に帰属します。

自分の顔であっても迂闊に外を歩けば公表権の侵害となり、証明写真を撮れば複製権の侵害になり、もしかしたら老化により顔の一部が変わってしまえば同一性保持権の侵害となって、整形した医師から著作権侵害で訴えられてしまうかもしれません。

 

これからの時代、整形をしたら著作権の譲渡と著作者人格権の不行使の契約をしておいた方がいいかもしれません。


弁理士 田中智雄
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