料理の写真を無断で投稿すると著作権の侵害になるという裁判所の判断がドイツで出されています(DIE_WELT)。

これに対して中国の弁護士が、客は代金を支払っているのだから料理の所有権は客にあるので、中国では著作権の侵害に当たらないというコメントを出しています。

料理の所有権は代金を払った客にあるのだから、料理をどう使用しようが客の自由という考え方だと思いますが、これは無体財産権と有体財産権を混同した誤った意見です。

この考え方に従うと、客が代金を支払って買った書籍をコピーしても著作権の侵害にならないという結果になってしまいます。

料理に著作権があると判断したドイツに対して、日本はいまのところそのような裁判所の判断はでていません。

日本の著作権法によれば、著作物として保護されるためには、料理が思想や感情を創作的に表現していることが要件となります。

「創作性」が備わった料理なら著作物として保護され、著作物として保護された料理の写真を無断で投稿すれば、著作権の侵害になります。

しかし料理が著作物として認められなくても、料理の写真の投稿を禁止することは可能です。

美術館を思い出してください。

日本の美術館のほとんどは写真撮影を禁止しています。

著作権法に基いて美術品の写真撮影を禁止しているのではなく、美術館の施設の管理権に基いて写真撮影を禁止しています。

美術館の場合と同じように、レストランという施設の管理権に基いて料理の写真を撮影し投稿することを禁止することができます。


弁理士 田中智雄
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