発明と聞くと才能に優れた一部の人が一生懸命に考えて創りだしたモノで今まで中に存在しなかったモノ、と思っている人がいると思います。

確かにそのようなパイオニア発明もありますが、そのような発明は全体から見ればほんの僅かな数でしかありません。

発明自体は決して難しいものではありません。

実はすでに存在するモノの組合せで成り立っている発明が殆です。

もし発明をしてみようと思っているのであれば、すでにあるモノを調べて、それらを組合せてみることをおすすめします。

 

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毎日、大量の発明を審査している特許庁の審査官も、発明に特許を与えるかどうかの調査の基本は、すでに存在するモノがないかどうかを調べることです。

では発明Xを審査する審査官の頭の中を紐解いています。

 

まず発明Xを分析します。

すると発明Xは、A、B、Cという3つの要素から構成されていることが判りました。

 

つぎに、要素A、要素B、要素Cが、今まで存在するかどうかを調べます。

特許庁は過去に出願された発明を蓄積したデータベースを持っています。

そのデータベースに要素A、要素B、要素Cが存在しないかどうかを調べます。

 

この結果、要素Aと要素Bはすでに同じ機能として過去に存在することが判りました。

一方、要素Cは過去に存在するC’というモノと似ていることが判りました。

 

つまり発明Xは、すでに存在する要素A+要素Bに、すでに存在するC’に似た要素を組合せたモノということになります。

 

特許庁審査官は、要素A+要素Bに要素Cを加えることに創作性があるかどうかを判断します。

この判断の結果、創作性があると判断されれば発明Xは特許されます。

一方、創作性がないと判断されれば発明Xは特許されません。

 

かりに創作性があると判断されて特許された発明Xも、分析してみれば、要素A、要素Bはすでにあり、要素Cもすでにあるものと似たものということになります。

 

要素A、要素B、要素Cが全て新しいモノでなくても発明です。

 

アイデアとは既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもない(ジェームスヤング)。


弁理士 田中智雄
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